UENOMIYA TAISHI FOOTBALL CLUB~上宮太子高校サッカー部~

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H29 4/23 春季大会3回戦 清風高校戦

「平成29年度 大阪高校春季サッカー大会」の3回戦がJ-GREEN堺(S12コート)で行われました。

(青:上宮太子、白:清風)













結果:0-5(前半:0-5、後半:0-0)

J-GREENでの3回戦を迎えました。相手は現在2部リーグに所属する強豪・清風高校との一戦です。

前半立ち上がりから押し込まれ、引いて守ってしまう時間帯がほとんどでした。フィジカル・テクニック・スピードですべて上回ってしまう相手に対し、ボールに対してプレッシャーをかけることができず、簡単に自陣で回されてしまい、ゴール前ではがされてしまうシーンが多くありました。ほとんどマイボールにすることができず、しかしながらどうにかして奪おうとすることができず、相手と1対1の状況を作らせてしまう状況をたくさん作ってしまいました。ミスから失点をし、その後精神的にも立て直すこともできず、ほとんど何もできないままズルズルとやられて行ってしまう前半でした。

5点を取り返すべくポジションを入れ替え、また気持ちを入れ直して臨んだ後半。前半のサッカーとは違い、相手ボールに対してプレッシャーをかけ、粘り強くボールへチャレンジしていくことを続けました。ベンチも一体となって声を出し、、最後まであきらめずに戦う姿勢を出し続けました。足が止まって来た選手がおれば元気の良い選手を投入し、ボールを奪ってから相手のスペースを使って攻撃したいところでした。しかし、ボールを奪えても相手の守備も固く、シュートまで持って行くことがなかなかできませんでした。ゴールポストにも守られて相手の攻撃は無失点で抑えることができましたが、攻撃に関してはほとんど何もできませんでした。

前半は受けて立ってしまい、相手の攻撃を自分たちの能力だけで全部受け止めようとしてしまった結果、大差をつけられてしまいました。逆に後半は自分たちから積極的な守備を見せて相手のペースを崩そうとしました。ただ、後半は常にハードワークをしていた状態で、これを70分続けることは今の段階では到底できない状態だと思います。実際にピッチに立っていた選手が一番その苦しさをわかっていると思います。しかし、前半の大量失点があったからこそ、「せめて1点」という気持ちで、内容のあるサッカーになったと思います。後半のサッカーをすべてできるようにすればよいのでしょうが、今のままでは選手たちに相当の覚悟が必要だと思います。

強豪校と試合をさせてもらえる中で、自分たちの取り組む姿勢や足りないものがはっきりと出てきたように思います。春季大会は昨年に続きJ-GREENまで勝ち進むことができましたが、そこから強いチームに食い下がって、自分たちでなんとかしようと声を掛け合ってプレーしていくには、もう少し時間がかかるように思いました。

ただ、この試合を最後に3年生の特進コース組3名と、3年マネージャー2名はチームを去ることになります。特進コースの3人はケガとの戦いが続き、実際そのうちの1人は3月に大けがを負ってしまい、この大会に出場することすらできませんでした。それでも彼らは最後の戦いでチームメイトのために何かを残そうと必死になって取り組んでくれました。彼らのことを考えると悔しさや寂しさは量り知ることができません。
彼ら3人は1年生の頃から試合に出続け、チームの良かった時もどん底の時も経験してきた選手たちです。実際に数々の試合で中心となり、チームに貢献してきました。熱い思いを持った選手たちだったゆえに、時にはチームメイトとぶつかったり、後輩に厳しい言葉をかけた時もありました。しかし、今まで彼らがチームを引っ張ってきてくれたのも事実です。
またマネージャーの2人は暑い日も寒い日もほとんど休むことなくチームのために身を捧げてくれました。彼女たちの気配りやサポートのおかげでチームも環境が整い、練習に集中させてもらえる日々を送らせてもらいました。合宿では睡眠時間を削ってまでチームのためにできることをやってくれたり、大会前には必ずお守りのマスコットを作ってくれたり、夏は顔を真っ黒にしながら、冬は寒さに凍えながら、チームの縁の下の力持ちとしてできることを精一杯やり通してくれました。

最後のミーティングではこの5人が涙ながらに思いを伝えてくれました。


本当にお疲れ様でした。そしてありがとう!次は大学受験という対戦相手に結果にこだわって戦ってほしいと思います。

この大会はこの5人のためにという思いでこれまでやってきました。まだチームから離れていく実感が湧かない者もいるでしょう。この5人の本当の存在感に気付くのはもう少し後になってからかもしれません。この5人ともう少し長くサッカーをしたかった。これがみんなの本音ではないでしょうか。

今日は保護者やOBなど本当に多くの方が観戦に来ていただき、本当にありがとうございました。
特に今日で引退してしまう保護者・ご家族の皆様も駆けつけていただきましたこれまで何かを無理を言わせていただきましたが、最後までご協力いただけましたこと、感謝しております。本来ならば直接お礼をお伝えすべきところではありますが、このような形になってしまい申し訳ありません。これまで本当にありがとうございました。

この大会を通して、また新たなことに気付かせてもらい、良い経験を積ませてもらいました。チームの挑戦はまだまだ続きます。残された者はこの5人の思いを汲んで、さらに上のステージで戦えるチームへと変わっていかなければなりません。今日の悔しい思いを胸に刻み込んで、明日からやり直してほしいと思います。

まずはU-18リーグの残り試合で結果を出すこと。目標をしっかりと持って、チームのためにできることを精一杯やって下さい。

清風高校のみなさま、試合運営の高体連の先生方、本日はありがとうございました。