25期生サッカー部の卒業にあたり、監督から卒業生へのメッセージを載せさせていただきます。
卒業おめでとうございます。毎年、毎年卒業式を迎えるたびに、多くの生徒が立派に巣立ってくれていることを誇りに思います。
もうかれこれ10年以上卒業式が行われ、大学生・社会人として活躍してくれています。初めてクラブを見た時は、今ほどスタッフもおらず、練習環境も整っている状況ではありませんでした。それでも年月を重ね、教え子達が増え、上宮太子サッカー部に協力してくれ、現在では見違えるほどの練習環境となりました。
上宮太子高校25期生、この生徒達から女子マネージャーも入部し、さらに環境も良くなりました。その中で25期生達は本当に明るくチームを盛り上げてくれたと思います。
本当にありがたい限りです。
サッカーには人生を生きていくのに必要なことがたくさん詰まっています。
「周りを見る」
「人をいかし、人にいかされる」
「正しく状況を判断し、正しく行動をする」
「ミスをしても、批判されても、うまくいかなくても、諦めずに行動をする」
「一瞬の判断を間違えると崩れる」
など、多くの事を学べるスポーツです。
その上でサッカーをするからには•••
勝つ。勝ちたい。これに尽きます。
勝負事は甘くはありません。結果がすべて。結果を出さないといけません。妥協をしていてはそれだけのものしか返ってこない。私たちは人間性でサッカーをすることはありません。けれども結果を出すためには、人間として成長しないといけません。結果を出すためには目に見えない部分にもこだわる。日々精進し、感謝をし、努力を重ね続けた者が結果を出す。
一瞬の輝きのために、数えきれない程の努力を積み重ねる。
本当にそこまでできた数少ない者達が勝つ。
その意味で我々はまだまだ未熟です。
チームを強くする。目的はみんな同じだったと思われます。
しかしながら、取り組む姿勢は•••?
反省すべき所はたくさんあります。それは、部員・スタッフみんな感じているはずです。
サッカーを通して多くの事を学ばせてもらいました。
人と人の出会いは「縁」のものだと思われます。上宮太子高校に在籍していながら、全く話もせずに卒業していく生徒もいます。その中で、君たちは同世代に生まれ、同じ学校のサッカー部に在籍し、先生と出会いました。これは「縁」しかないと思われます。
だからこそ、厳しく、妥協を許さず。
そういう3年間だったと思われます。その3年間一緒に時間を過ごせたこと、これが財産です。お金で買える物ではありません。
本当に厳しく指導をしましたが、その中でも君たちは指導される意味をよく理解できていました。成長の過程を見ることができて、教師冥利に尽きます。
だから先生は他の人より少し幸せです。いつもそう思えます。
平成27年2月21日(土)の卒業式の日に私から君たちに一言だけ「ありがとう」を伝えさせていただきました。君たちはどう捉えていますか。
先生からの感謝の気持ちです。この言葉にたくさんの思いを詰めたつもりです。
多くを言葉で伝える気はありません。君達がいたから、次につながります。
生きているのではなく、生かされている。
君たちに感謝しています。
君たちと出会えたことに感謝しています。
卒業おめでとう。これからの活躍を心から願っています。