「高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ 2020 OSAKA」3部Aブロックの第9節が本校グラウンドで行われ、桜宮Bと対戦しました。
本校にとっては3年生にとっての最後の試合。この試合で勝っても負けても引退となります。
桜宮はBチームと言っても、全員3年生で来てくれました。昨週に選手権予選で惜しくも敗退してしまったこともあり、最後の公式戦として、来てくれました。
位置づけとしては同じ。上宮太子としても最後の試合で結果を出したいと思うも、前半立ち上がり1分で失点。コーナーキックからゴール前での混戦を押し込まれてしまい、ビハインドを背負っての試合となりました。その後、中盤からの守備が効果を発揮し、やや攻め込まれるものの我慢の展開が続き、相手ゴールを襲うも、無得点のまま前半を折り返しました。
後半相手は控え選手を大きく入れ替える中、得点を奪うべく、より強気にボールを奪う姿勢を見せようとしました。しかし、徐々に運動量が落ちる中でサイドを破られたところから失点。しかし、ここから「何とか得点を」という気持ちが表れ、より強度を増して相手ゴールを襲いました。結果PKを獲得し1点を返し、その後決定的な場面をいくつか迎えましたが決めきれず、惜しくも勝利を飾ることはできませんでした。
内容としては相手を圧倒する時間も増え、シュート数では相手を上回るほどでした。しかし、前半立ち上がりの失点が響き、最後までビハインドを解消することができませんでした。
いつもなら気持ちから崩れそうなところでしたが、出場している全員が「勝ちたい！」という気持ちを全面に出し、いつも以上に身体を張り、いつも以上に声をかけ、戦い抜いてくれました。
相手は2部リーグに所属するAチームの3年生も多数出ていた中で、このような試合ができたことは、選手にとっては自信につながるものになったでしょう。今日のような試合がこれからもずっとできるのであれば、本当に強いチームへと変わってくれるように思いました。それぐらい内容としては良かったゲームだったと思います。
しかし、3年生と一緒にサッカーができる時間はこれで終わりです。生徒たちは、最後まで勝利にこだわり、良い締めくくりができるよう、頑張ってくれました。
結果に結びつかなかったのは、まだまだ足りないところがあるという証拠。その原因をしっかりと考えて、受け止めることが大切です。サッカー以外でもまだまだ甘い所があります。そこにも目を向けて、取り組んでほしいと思います。
これでU-18リーグが終わりました。今年は新型コロナの影響で、昇降格もなしで、前期のみ9試合でのリーグとなりました。1勝7敗1分けの勝ち点４で9位という結果になりまいた。厳しい試合もたくさんありました。まったく歯が立たないと感じた試合、途中で気持ちが切れて大量失点を食らった試合もいくつもありました。
しかし、昨年2月に始まったころに比べると、試合の内容も、技術もメンタルも、本当に大きく成長できました。半分だけでしたが、1つ上のカテゴリーを経験できた1年間は本当に大きな経験となりました。
選手権予選での初戦敗退から比べても、チームとして大きく成長できました。この1か月、自分たちの練習や姿勢、取り組みを見直し、今まで嫌がっていた体力やフィジカルトレーニングにも積極的に取り組みました。結果、試合の中でできることも増えていきました。まだまだ未完成ですが、自分たちのやるべき方向性は少し見えたような気がします。
ここまで3年生は良くチームを引っ張ってきてくれました。チームが不調な時に、3年生から崩れてしまうことも何度もありました。けが人も多かった学年。最後までケガで試合に出られなかった者もいました。
最初は14人でスタートしましたが、1年生から入部して今日まで残ったのは3人。本当にいろいろありました。たくさん怒られ、涙を流し、いろんな思いをしながらここまでやってきたと思います。それだけ時間を共にした分、信頼も生まれ、最後は3年生を中心としてチームを作ることができました。
特にキャプテンは、個性の強い集団をまとめるのに苦労したでしょう。
厳しいことかもしれませんが、チームとして結果が出せなかったのは、3年生の取り組みの甘さ、今までの積み重ねの甘さも一因あると思います。これからの社会は甘くありません。自分にどれだけ向き合えるかが大切です。
このサッカー部で学んだことを、次のステージで生かしてくれることを期待しています。
最後になりましたが、今日は3年生最後の試合とあって、たくさんの方々が応援に駆けつけてくださいました。特に3年生の保護者のみなさま、本当にありがとうございました。もう少しの高校生活、あと少し最後までよろしくお願いいたします。
試合をしてくださった桜宮高校のみなさま、本日はありがとうございました。
そして、ここまで一緒に戦ってきてくれた3年生のみなさん、本当にありがとう！
【試合結果】
U-18リーグ：1-2(0-1.1-1)※40分×2
B戦：0-12(0-1.0-3.0-3.0-5)※25分×4
